デニムのエイジングとは?「アタリ」をつけてかっこよくデザインする方法もご紹介!

デニムのエイジングとは?「アタリ」をつけてかっこよくデザインする方法もご紹介!

毎日履くことで、自分だけの風合いが生まれるデニムのエイジング。色落ちやアタリ、ヒゲ、ハチノスなど、経年変化による独特の味わいは、まさに自分だけのオリジナルデザインといえます。

本記事では、デニムエイジングの仕組みや種類、具体的な方法、そしてよくある疑問まで、分かりやすく解説します。

 

 

デニムのエイジングとは?

デニムのエイジングとは?

経年変化、いわゆる「エイジング」とは、時間の経過によって物の状態や見た目が変わる現象を指します。特にジーンズの世界では、長期間にわたって穿き続けることで、洗濯や摩擦によって独自の色落ちや風合いが生まれることが注目されています。

加工のないジーンズは、自分だけの履き込み具合によって変化し、その都度異なる表情を見せてくれるのが特徴です。このような変化を楽しむことが、ジーンズのファンにとって最大の醍醐味と言えるでしょう。


 

デニムが色落ちする仕組み

デニムが色落ちする仕組み

デニムの特徴的な風合いは、その独特な構造と染色工程によって生まれます。一般的に、デニム生地は縦糸に藍色の糸、横糸に白色の糸が使用され、深い青と白のコントラストが生まれる仕組みです。

インディゴ染料は一度の染色で糸全体を染めることは難しく、何度も繰り返し染めることで濃い色合いを実現します。しかし、この染料は繊維への定着が弱いため、洗濯や摩擦によって表面の色が徐々に剥がれ、「中白」と呼ばれる染まっていない芯が現れます。

この現象がデニム特有の色落ちを生み出し、使用する人ごとに異なる表情を楽しむことができるのです。これがデニムが長く愛される理由の一つです。


 

デニムの種類

デニムの種類

デニムには大きく分けて、リジットデニムとワンウォッシュデニムの2種類があります。それぞれのデニムの特徴を理解することで、自分に合ったエイジングを楽しむことができます。


リジットデニム

リジットデニムとは、未洗いの状態で販売されるノンウォッシュデニムを指します。このデニムは、洗うことで約1サイズ縮む特性があるため、購入時には通常よりワンサイズ大きいものを選ぶの一般的です。

リジットデニムは硬さが特徴で、自分の体型やライフスタイルに合わせて徐々に馴染んでいく過程を楽しめるため、デニム愛好家に特に人気があります。KUROのデニムでも、加工されたワンウォッシュタイプと並んでリジットデニムが多くの支持を集めており、自分だけの一本を育てたい人に選ばれることが多いです。


ワンウォッシュデニム

ジーンズの中には、一度洗いを施してから販売されるものがあります。この工程により、縮みがあらかじめ解消されているため、購入後にサイズが大きく変わる心配が少なく、手入れが簡単で使いやすいのが特徴です。

また、洗濯後の質感や色味を事前に確認できるため、自分の好みに合ったデザインを選びやすいという利点もあります。こうした加工済みのジーンズは、初めてデニムを購入する人やサイズ感を重視する人にも幅広く支持されています。


 

デニムのエイジング方法

デニムのエイジング方法

インディゴ染料を使用したジーンズは、製造工程で糊付けがされていることが一般的です。この糊は染料の定着を助ける役割がありますが、購入後に自分好みの色落ちを楽しみたい場合、最初に糊を落とす必要があります。

ぬるま湯をたっぷり張った広い桶にジーンズを広げた状態で10分程度浸け置きします。この際、生地全体が均一に浸かるように心がけましょう。

糊が緩んだら、優しく水気を取るように揉み、シワを伸ばして乾かします。乾燥は直射日光を避け、風通しの良い陰干しを選ぶことで、生地を傷めることなく美しい仕上がりになります。この手順を踏むことで、ジーンズ本来の風合いを引き出す準備が整います。


 

デニムに「アタリ」をつけてかっこよくデザインする方法

デニムに「アタリ」をつけてかっこよくデザインする方法

デニムのエイジングで特に重要となるのが「アタリ」と呼ばれる色落ちです。アタリを出すことで、ジーンズに個性や立体感を出すことができます。代表的なアタリである「ヒゲ」と「ハチノス」の出し方をご紹介します。


ヒゲの出し方

ジーンズを履いて日常生活を送ると、座ったり動いたりする動作によって前部分にシワができます。このシワが擦れや摩擦を繰り返すことで、特定の部分が徐々に色落ちし、動物のヒゲのような模様が現れることがあり、この現象が「ヒゲ」です。

ジーンズのエイジングの象徴的な特徴として多くのファンに愛されています。ヒゲをきれいに出すには、ジーンズを頻繁に着用することが大切です。

着用を重ねることで、シワが深く刻まれ、その結果アタリがはっきりと出て、個性的な色落ちが楽しめます。ヒゲの出方は履く人の動きや生活スタイルによって異なるため、自分だけの風合いを作り出す楽しさがあります。


ハチノスの出し方

ジーンズを履いていると、膝裏に自然とシワができます。このシワが繰り返される動きや摩擦によって色落ちし、やがて8の字の模様が浮かび上がることがあります。

この現象が「ハチノス」で、エイジングの中でも特に特徴的なアタリです。ハチノスは、シルエットが細めのジーンズに特に現れやすく、フィット感が高いほどシワが深く刻まれるため、メリハリのある色落ちが楽しめます。

また、着用する機会を増やすことでシワがしっかりと固定され、アタリが鮮明に出るようになります。自分だけの個性を感じられるハチノスは、ジーンズ愛好家にとって特別な魅力のひとつと言えるでしょう。


 

デニムをエイジングさせる際の注意点

デニムをエイジングさせる際の注意点

デニムの色落ちを抑えるためには、適切な洗剤選びと洗濯の頻度が重要です。中性洗剤やデニム専用洗剤は生地を傷めず色を保つのに最適ですが、粉末洗剤や漂白剤を含む洗剤は使用を避けるべきです。

これらは洗浄力が高いため、色落ちや生地の劣化を引き起こす原因になります。また、洗濯の頻度が多すぎると、デニムの持ち味である自然なエイジングを楽しむ前に色が薄くなってしまいます。

目安としては、5~6回着用ごとや汚れや匂いが気になるときに洗うのが適切です。これにより、デニムの風合いを長く楽しみながら、自分だけの味わい深い一着を育てることができます。


 

サスティナブルなスローウエアブランド「CLALAFOR」のご紹介

サスティナブルなスローウエアブランド「CLALAFOR」のご紹介

「CLALAFOR」は、美しい瀬戸内海の港町で、2022年に生まれたばかりのサスティナブルなスローウエアブランドです。人体や環境に有害な化学物質を使用しておらず、倉敷染という繊維加工の安全認定も取得しています。

また、トウモロコシから作られた生分解性のリサイクルポリエステル素材のニットを使用しており、持続可能なファッションの選択肢として、快適なスローウエアを提供しています。CLALAFOR(クララフォル)はこちら


 

デニムエイジングでよくある3つの質問

デニムエイジングでよくある3つの質問

デニムのエイジングについてよくある質問をまとめました。


質問1.デニムの縦落ちとは?

縦落ちとは、デニム生地に縦方向の筋状の色落ちが現れる現象で、特にヴィンテージジーンズに見られる特徴的なエイジングのひとつです。この効果は、昔の織り機で作られたデニム生地の縦糸の太さや織りムラが原因で生まれたもので、荒々しく個性的な風合いを楽しむことが可能です。

古い年代のジーンズほど強く縦落ちが現れる一方、現代ではその独特の美しさが再評価され、縦落ちを再現したヴィンテージレプリカジーンズも登場しています。こうしたデニムは、手に入れやすく、初心者でも手軽にヴィンテージ特有の縦落ちを楽しむことができるため、多くのデニム愛好家に支持されています。


質問2.生デニムの取り扱いの注意点とは?

未洗いのリジッドジーンズは、購入時に表面に糊が付いているため、初めて穿く際にゴワつきを感じることがあります。そのまま穿き込んで馴染ませる方法もありますが、快適に使用したい場合は糊を落とすことをおすすめします。

糊落としは簡単で、40度前後のぬるま湯にジーンズを20分程度浸けて糊を柔らかくし、その後、ジーンズを裏返して洗濯ネットに入れ、軽く洗濯します。この際、色移りを防ぐために他の衣類と一緒に洗わないよう注意しましょう。

さらに、乾燥機を使用することでジーンズを縮ませることができます。特にコインランドリーの乾燥機は高い熱風で短時間で縮ませるのに適しています。裾上げは、数回の洗濯と乾燥で縮みが安定した後に行うのが理想的です。


質問3.デニムとジーンズの違いとは?

「デニムとジーンズの違いは何?」と聞かれることがありますが、混同されがちです。簡単に説明すると、デニムは生地そのものを指します。厚手の綿布で、斜めに織られた独特の風合いが特徴です。

一方、ジーンズはデニム生地や他の綿素材を使って作られたカジュアルなズボンのことを指します。ジーンズは具体的なアイテム名であり、デニムは素材名というわけです。

また、「ジーパン」という言葉はジーンズの和製英語で、日本独自の表現として親しまれています。これらを理解することで、デニムの奥深さとジーンズの魅力をさらに楽しむことができます。


 

まとめ

まとめ

本記事では、デニムの色落ちの仕組みや種類、エイジング方法、そして「アタリ」と呼ばれるヒゲやハチノスといった個性的なデザインの出し方まで、詳しく解説しました。

デニムのエイジングは、自分だけのオリジナルな風合いを育てる楽しみであり、ファッション表現の奥深さを体験できる醍醐味です。

なお「CLALAFOR」では、トウモロコシから作られた生分解性のリサイクルポリエステル素材のニットを使用し、サスティナブルなスローウエアを提供しています。CLALAFOR(クララフォル)はこちら

 

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